シンパシー
艦これショートショート改より抜粋
288 : ◆MwDxdMf4QYR8 [saga]:2013/10/07(月) 23:06:52.30 ID:3uZGDMWt0
シンパシー
289 : ◆MwDxdMf4QYR8 [saga]:2013/10/07(月) 23:07:31.37 ID:3uZGDMWt0
妙高「────あら、初風さん? おはようございます」
初風「み、妙高姉さん!? お、おはようございますっ……」
妙高「えっと……何だか震えてるみたいですけど……?」
初風「む、武者震いですっ」
妙高「……そう?」
妙高「じゃあ、自分の身体を抱きしめてるのはどうしてでしょうか?」
初風「さ、寒さから身を守るためですっ」
妙高「目尻に涙を浮かべてるのは……」
初風「さ、さっきまで悲しい映画を見てただけですからっ!」
妙高「そ、そうですか……」
妙高「ところで初風さん? このあと一緒にお食事でもいかがでしょうか?」
初風「え、えーと……2人きり、じゃないですよね……?」
妙高「何か問題でも……?」
初風「え、あっ、えー…………」
妙高「初風さん?」
初風「……わ、私、お腹減ってないので!」
初風「すみません失礼しますっ!」
妙高「は、初風さん!?」
290 : ◆MwDxdMf4QYR8 [saga]:2013/10/07(月) 23:08:06.56 ID:3uZGDMWt0
深雪「…………」
電「…………」
深雪「…………」
電「…………」
電「……どうして」
電「どうして電が近付くと離れるのですか?」
深雪「い、いや、特に理由は無いよっ……無いですよっ」
電「どうして敬語に直すのですか!?」
深雪「特に理由は無いですって電さんっ」
電「……深雪ちゃんが『さん』付けするのも電だけなのです……」
深雪「えーと、ほら」
深雪「尊敬してるから恐れ多いというかなんというか……」
深雪「そんな感じっすわー」
電「聞いたことない口調なのです!?」
電「衝突の件なら謝ったじゃないですか……」
深雪「許します。許しました。許してます」
深雪「だからほら、これでいいじゃないですか」
深雪「だからもう本当に勘弁して下さい……!」
深雪「じゃ、これにて!」
電「あぁ! 待って欲しいのです!」
291 : ◆MwDxdMf4QYR8 [saga]:2013/10/07(月) 23:08:49.35 ID:3uZGDMWt0
初風「────そ、そろそろ大丈夫かしら」
深雪「────こ、ここまで来れば……!」
初風・深雪「…………」
初風(……どうしてかしら?)
深雪(……何でだろ?)
初風(この子……)
深雪(こいつ……)
初風・深雪(私と同じ感じがする……)
初風「……初風です」
深雪「……深雪だよ」
初風「…………深雪」
深雪「…………初風」
初風・深雪「……よろしくっ」
292 : ◆MwDxdMf4QYR8 [saga]:2013/10/07(月) 23:09:31.59 ID:3uZGDMWt0
妙高「────ここにいらしたんですか初風さん」
電「────深雪ちゃんやっと見つけたのです!」
初風・深雪「ひいっ!」
終
- 最終更新:2013-11-07 23:54:49