天龍「提督!俺クワガタが飼いたい!」

1 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 15:43:10.20 ID:Z5Wy3E0t0
加賀さんが大破して資材がぶっ飛んだのでむしゃくしゃして書きました。艦これSSです。
需要は多分皆無なので、書き溜めた物をちびちびと投下してきます。


2 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 15:44:05.12 ID:Z5Wy3E0t0

アパート鎮守府

天龍「提督! 俺クワガタが飼いたい!」

提督「このクソ暑い中なんだ藪から棒に……ていうか、ここ俺の部屋だぞ」

天龍「フフフ、怖いか? 天龍様はピッキング技術も世界水準軽く超えてるからな!」

提督「あ、もしもし大家さんですか、忙しいところすみません、実は……」

天龍「分かった俺が悪かった! ごめん! もうしないから!」
3 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 15:52:19.31 ID:Z5Wy3E0t0

天龍「だって提督、ただ開けてくれって言っても開けてくれないじゃんかよー(ブーブー」

提督「お前らが来ると大抵めんどくさい事になるから居留守使ってんだよ、この前扶桑と山城が部屋に来た時なんかドア周り完全に破壊されたからな」

天龍「あー……あいつら横幅でかいからな……」

提督「まぁそんなことはどうでもいい、で、何の用だって?」

天龍「ああそうだ! 提督! 俺クワガタが飼いてえんだ!」

提督「なんでまた……まだ暑いっちゃ暑いが、もう夏も終わりだぞ?」

天龍「あれだ! この前提督が俺の部屋を掃除してくれただろ? そん時に昔やってたムシキングのカード見つけてさ! そしたら無性にクワガタが飼いたくなったんだ!」

提督「ああ、そういえばそんなのもあったな……」
4 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 15:57:14.49 ID:Z5Wy3E0t0

提督「ていうかクワガタが飼いたいって、天龍、今までに一度でもクワガタを飼ったことあったのか?」

天龍「ねえ! だから提督に聞きに来たんだ!」

提督「なんでそんなに誇らしげなんだよ……じゃあ、クワガタについてはどれだけ知ってる?」

天龍「えーと……虫だ! あと強い!」

提督「要するに何も知らないんだな」

天龍「なっ! 俺を舐めるな! 俺は何でも知ってるぞ!」

提督「たとえば?」

天龍「えっ、えーと……そうだ! 今日の龍田のパンツは黒だ!」

提督「……あれ? それ知ったら死ぬタイプのやつじゃね?」
5 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 16:01:13.73 ID:Z5Wy3E0t0

提督「まぁいいや、天龍はどんなクワガタが飼いたいんだ?」

天龍「世界水準超えてるやつだ!」

提督「意味分かんねえよ……ていうか、そこも決まってなかったのか」

天龍「だってクワガタなんてムシキングかテレビでしか見た事ねえからなぁ」

提督「まぁ普通はそんなもんか……そうだな、とりあえず今から近所のホームセンターに行ってみるか」

天龍「え? ホームセンターに何しに行くんだ? また脚立買いに行くのか?」

提督「ホームセンター行く度に脚立買うヤツなんているか、クワガタを見に行くんだよ、この時期ならまだ置いてあるだろうしな」

天龍「ホームセンターってクワガタ置いてあるのか!?」

提督「今時分デパートにだって置いてあるよ、本当は専門のショップで見た方がいいんだが近くにないしな。なんにせよ実物を見ながら説明した方が分かりやすいだろ、行くぞ天龍」

天龍「おう! 天龍! 出撃するぜえっ!」

提督(暑苦しい……)
6 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 16:06:42.28 ID:Z5Wy3E0t0

ホームセンターキタカミ

提督「さて、着いたぞ」

天龍「やっと着いたか、あちーなー……提督ー、なっちゃん買ってくれよなっちゃんー」

提督「しょうがねえなあ……オレンジでいいか?」

天龍「おお、気が利くじゃねーか」

ピッ ガコン ピッ ガコン

提督「ほら天龍、店内は当然飲食禁止だから、ここで飲んでから行くぞ」

天龍「こーいうの欲しかったんだよなー、サンキュー提督ー」

提督「俺はダイドーのクリスタルレモンスカッシュだ、量も多いしな」

天龍「ははは、提督貧乏くせー」

提督「奢ってもらってる分際で偉そうだなお前……」
7 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 16:12:21.83 ID:Z5Wy3E0t0

天龍「はー、生き返ったぜー」

提督「天龍も飲み終わったみたいだし、早速行くか」

天龍「おう! 行くぜ提督! 遅れんなよ!」

提督「走んな、子供か。……ていうか天龍、お前クワガタがどこにあるのか知ってんのか?」

天龍「え? クワガタって外に置いてあるもんじゃないのかよ? 島風のヤツは玄関で飼ってたぞ?」

提督「またお前は……よく勘違いされるけどな、クワガタっていうのは暑さに弱いんだ。特に直射日光は天敵だからな。外に置いておいたらすぐに全滅しちまうぞ」

天龍「へー、クワガタって夏に出てくる虫だって聞いてたから、てっきり暑いのには強いと思ってたぜ」

提督「島風には後で注意しておく事にして……クワガタはホームセンターなら大抵ペットコーナーにあるからな、ほら行くぞ」

天龍「おう!」
8 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 16:17:07.17 ID:Z5Wy3E0t0

提督「ペットコーナーに着くまでに、まずクワガタを飼う上で準備しておく物について教えてやるか」

天龍「おう! 望むところだ!」

提督「珍しく真面目に話を聞いてるな。じゃあ最低限必要なものから説明していくぞ、第一に〝飼育ケース〟だ」

天竜「飼育ケース?」

提督「天龍にでも分かるように言えば虫かごだ。大きさはピンからキリまでだが、大きければ大きいに越したことはないぞ。しいて言うなら自分の部屋のスペースと相談だな」

天龍「俺の部屋はそんなに広くないからなぁ、あんまり大きいのは置けないぜ?」

提督「それも実際に見て確認すりゃいいさ、サイズだけじゃなく、種類もピンからキリまでだしな」

提督「ちなみに俺のオススメはSANKOのクリーンケースだ。通気口が小さいおかげでコバエの侵入を防いでくれるしクワガタの大顎が挟まる事もない。何より中の様子がよく見えるからな」

天龍「へえー」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 16:21:02.26 ID:EJRbgiGGo
天龍の頭のあれはクワガタをリスペクトしてたのか
10 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 16:22:25.48 ID:Z5Wy3E0t0

提督「次に必要なのは、〝昆虫マット〟だ」

天龍「昆虫マット……? それも初めて聞く名前だな」

提督「これもまた天龍に分かりやすいように言えば土の代わりだよ、広葉樹を粉々にしておがくずにしたやつだ」

天龍「土ぃ? そんなの、そこらへんの庭とかから取って来ちゃダメなのか?」

提督「初心者はよくやるけど絶対にやるなよ? なんせクワガタは土の中に潜って寝るんだ。俺たちで言う布団だぞ?」

天龍「まぁ、そういうことになるのか」

提督「ところが、そこら辺から拾ってきた土だと小石が混じってたりして、土に潜る時クワガタたちが体を傷つけちまうんだ」

天龍「確かに石がゴロゴロ転がってるような布団じゃ寝れねえな……」

提督「それに、そこらへんの土には虫や雑菌がウヨウヨいるからな、部屋の中に置いておく飼育ケースの中でそんなものが湧き出したら、それこそ天龍が夜寝れなくなるぞ?」

天龍「うおお……それはキツイな……」
11 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 16:28:37.24 ID:Z5Wy3E0t0

提督「あとは〝止まり木〟と〝エサ皿〟があれば、とりあえずはいいかな」

天龍「止まり木とエサ皿?」

提督「止まり木はその名の通りクワガタの止まる木だ。クワガタはひっくり返ると自分で起き上がれないからな、周りに何か掴まる物がないとダメなんだ」

天龍「ははは、なんか扶桑と山城みたいだな」

提督「ひっくり返った状態から何とか起き上がろうとする内に体力を消耗して衰弱死……なんていうのもよくある事だからな。止まり木も必須だぞ、木の皮をばら撒いておくのもいいがな」

天龍「扶桑と山城がずっとドックにいるのはそういうことなのか?」

提督「全然関係ない」
12 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 16:34:22.46 ID:Z5Wy3E0t0

提督「で、次はエサ皿だが……」

天龍「へっ、天龍様を見くびるなよ。エサ皿ってのはあれだろ、クワガタのエサを乗っけておく皿の事だろ?」

提督「そこまで自信満々に適当な事言える天龍には素直に感服するぞ。……が、実際それで合ってるな、多分お前が想像してるのとは違うと思うが――時に天龍、お前クワガタは何を食べると思う?」

天龍「え? そりゃあ、スイカとか……」

提督「残念、それも初心者がよくやるミスだ」

提督「よくスイカだのキュウリだのをエサとしてクワガタに与えるヤツがいるが、スイカやキュウリはクワガタにとって水分が多すぎるんだ、最悪下痢を起こして衰弱してしまうこともある」

天龍「そうなのか……でも赤城はスイカを皮ごと食っても平気な顔してたぞ?」

提督「あいつは少しくらい衰弱してくれた方が丁度いいんだがな」
13 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 16:41:35.35 ID:Z5Wy3E0t0

提督「野生のクワガタは木から出る樹液を舐めているんだが、何も果物全般がダメというわけじゃない、リンゴやバナナなら喜んで食べるぞ」

天龍「リンゴとバナナは俺も好きだぜ! もしかしたら気が合うかもな!」

提督「ただ、そういう果物は後処理が大変なんだ。果物は傷むのが早いからすぐに片付けないといけないし、果物の果汁でマットを汚すとコバエが発生する原因になる」

天龍「うげえ、コバエってうざったくて嫌なんだよなぁ……なんとかならねえのかよ?」

提督「そんな天龍のために昆虫ゼリーっていうのがある。クワガタに必要な栄養を全部詰め込んだゼリーだ。後始末も楽で、ついでにお手頃価格、種類も豊富だ」

天龍「ゼリー? 美味いのか?」

提督「それはクワガタに聞いてくれ、俺は美味いとは思わなかったがな」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 16:42:48.97 ID:82kcmnB6o
あのレスラーか
15 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 16:47:33.84 ID:Z5Wy3E0t0

天龍「……って、提督、話が脱線してるぜ? エサ皿の話だろ?」

提督「ああ、そうだそうだ――まぁ簡単に言ってエサ皿って言うのは天龍の言った通りだよ、クワガタのエサを乗せておくための皿だ」

提督「さっきも言ったように、マットが汚れるとコバエが発生する原因になるんだ。そこでそれを防いでくれるのがエサ皿だよ」

天龍「マットが汚れないようにするんだな?」

提督「そうそう、さっき言った昆虫ゼリーでもマットの上に直接置くとすぐにコバエが湧いてくるからな」

提督「ちなみにエサ皿は真ん中に穴が開いていて、そこに昆虫ゼリーをはめ込むタイプがほとんどだな。狭い飼育ケースの中なら止まり木代わりにもなってくれる優れものだぞ」

天龍「ふんふん、エサ皿かぁ……それも絶対買わなきゃなぁ」

提督「まぁ、クワガタを飼うんだったら一度くらいご飯の中に特攻してくるコバエを経験した方がいいかもな……」
16 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 16:54:58.34 ID:Z5Wy3E0t0

提督「とりあえず前もって揃えておく物はこんなところか……ほら、お待ちかねのペットコーナーだぞ」

天龍「おお! 待ちくたびれたぜ!」

店員「いらっしゃいませ~」

天龍「提督! 見ろよ! 犬とか猫とかいっぱいいるぜ! 触っていいのかなあ!?(キラキラ」

提督「おいおい、クワガタ探しに来たんじゃないのかよ……」

天龍「そりゃあそうだけどよぉ、せっかく暑い中ここまで来たんだから色んな物を……(ピタッ」

提督「……どうした天龍? 急に止まって」

天龍「なあ提督、あれ、あそこにいるのって……」

提督「ん?」

足柄「この子ホントに可愛いわね~、よしよしよし~」
17 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 16:59:16.96 ID:Z5Wy3E0t0

足柄「やっぱりペットショップにいると人に慣れるのかしら~、かわいい~! 人懐っこい~!」

足柄「できればこのままお持ち帰りしてあげたいんだけど、今月結構厳しいし、ウチのボロアパートってペット禁止なのよねぇ……」

足柄「仕事はきついし、彼氏もいないし、上司うるさいし、おまけに最近は両親もうるさくなってきたし……週一でここに来て癒されないとやってられないわよねぇ」

足柄「あなたみたいに可愛い子が家で出迎えてくれれば、そんなストレスも一発で消えちゃうんだろうけどね~」

足柄「え? 慰めてくれるの? 嬉しい~! 食べちゃいたいくらい可愛い!」

店員「あの……お客様、すみません、そろそろ猫ちゃんをケージの中に戻させていただいてもよろしいでしょうか……」

足柄「あ! はい、そうですよね! すいません! ごめんなさい!」

足柄「……」

足柄「バイバイ(ボソッ」


天龍「なあ提督……あれって足が……」

提督「何も見てない、俺は何も見てないぞ……」
18 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 17:19:32.62 ID:Z5Wy3E0t0

提督「さ、さて、気を取り直してクワガタを探すか……」

天龍「そうだな……って、もしかしてあれか提督?」

提督「ん? 夏のカブトムシ・クワガタ大集合……ああ、あれだな」

天龍「ぅっしゃあ! 天龍! 出撃するz」

提督「待てコラ(グイッ」

天龍「ぐええっ!? ……な、何すんだよ!? 息止まるかと思ったじゃねえか!?」

提督「ペットコーナーではあんまり騒がしくすんな、デリケートな生き物だっているんだからよ」

天龍「うぐっ……だったら口頭で注意してくれよ……」

提督「聞かないだろお前が」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 17:22:06.99 ID:+UFQIP1Uo
(足柄さんかわいい)
20 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 17:26:16.88 ID:Z5Wy3E0t0

天龍「うおお~! すげえ! 本物のクワガタがこんなにいっぱいいるぜ!」

提督「そりゃあペットコーナーだからなぁ」

天龍「あ、おい提督! あれ知ってるぜ!? 〝ギラファノコギリクワガタ〟だろ!?」

提督「おー、今のホームセンターはこんなのまで置いてあるんだな」


提督「ギラファノコギリクワガタ、世界一の体長を持つクワガタで有名だな。確かにこの大顎のインパクトはすげえよ」

天龍「超必殺技はブルロックなんだよな!」

提督「懐かしいなオイ」
21 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 17:32:18.18 ID:Z5Wy3E0t0

天龍「くぅー実物はやっぱかっけえなあ! 提督! 俺これが飼いたい!」

提督「はえーよ。それにお前値段ちゃんと見たか?」

天龍「へ? 値段って……6000円!?」

提督「まあこのサイズじゃあそんなもんだろうな。これでも手頃な方だぞ?」

天龍「6000円で手頃なのかよ!?」

提督「ここら辺は理解できない奴には一生理解できない世界だからな」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 17:35:23.21 ID:z8HWGxt3o
源一郎と勘違いした
23 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 17:38:24.27 ID:Z5Wy3E0t0

提督「ちなみにギラファノコギリクワガタは別段飼育が難しいというわけじゃないが、いかんせん他のノコギリクワガタ属と同じく寿命は短めだ。1年生きればいいってとこかな」

天龍「え? クワガタって夏だけじゃなかったのか?」

提督「ちゃんと育てりゃ冬も越えるよ、中には5年以上生きるやつだっているんだぞ?」

天龍「知らなかったぜ……」

提督「まぁ、確かに野生のクワガタは夏くらいしか見ないからな」

天龍「どっちにせよ、俺の財布の中身じゃコイツを買うのは無理だな……はあ、他のクワガタもこれくらい高かったら俺クワガタ飼えねえぞ……」

提督「そういえば天龍、なんでカブトムシじゃなくてクワガタが欲しいんだ?」

天龍「だってクワガタのあのでっけえハサミかっこいいだろ!?」

提督「ハサミじゃなくて大顎な」

提督(そういえば天龍の頭についてるアレもクワガタの大顎に見えなくもないな……)
24 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 17:40:56.39 ID:Z5Wy3E0t0
プロレスファンの多さに驚きを禁じ得ない提督
25 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 17:48:53.84 ID:Z5Wy3E0t0

提督「まぁ、値段を気にしてるんなら、お前はまず国産のクワガタを先に見た方がいいな、ほらこっちだ」

天龍「お、おう!」

提督「まずは一番メジャーな〝ノコギリクワガタ〟。日本なら大体どこでも見られるし、見た目のインパクトもあって子供人気の高いクワガタだ」


天龍「あ、これは俺も見たことあるぞ!」

提督「だろうな、日本人にクワガタって言ったら大抵がこのクワガタを思い浮かべるだろ。飼育も簡単で初心者向けのクワガタだ」

天龍「このハサミ……じゃなくて大顎か! めちゃくちゃかっこいいな!」

提督「ノコギリクワガタは、顎の内側に鋸みたいな歯が並んでるところからつけられた名前だからな」

提督「それと、ノコギリクワガタの大顎は大型の物になればなるほど内側にカーブがかかっていくんだ。大型のノコギリクワガタの大顎は水牛の角に似てる事から水牛型とも呼ばれるな、これは立派な水牛型だ」

提督「ちなみにノコギリクワガタは地方によって体色が真っ黒だったり、赤みがかってたりするぞ」

天龍「へえー」
26 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 17:57:02.98 ID:Z5Wy3E0t0

天龍「値段は……700円か! これだったら俺でも買えるぜ!」

提督「だから待てって、他のを見てからでも遅くないだろ?」

天龍「それもそうだな! じゃあちゃっちゃといこうぜ提督!」

提督「そうだな、じゃあ次は〝ミヤマクワガタ〟だ」


天龍「これは俺も知らねえぞ?」

提督「昔はノコギリクワガタと同じくらい採れたんだが、最近じゃめっきり見なくなったもんなぁ」

提督「ちなみにミヤマクワガタのミヤマっていうのは漢字で書けば深山だ。他のクワガタと比べて山奥に住んでる生息してる事が多いからこの名前がつけられてる」

龍驤「なんか変な形のクワガタだなあ……龍驤みたいだ」

提督「龍驤は関係ないだろ……」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 17:57:14.14 ID:30gDU4Bgo
クワガタがブロック塀の上で力尽きてるの見たことあるわ
やっぱ暑かったんだろうなー
28 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 17:59:38.04 ID:Z5Wy3E0t0
×住んでる生息してる→○生息してる
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 18:02:24.51 ID:7VF8o/2DO
ウンメイノー\うわぁぁぁぁ!!/
30 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 18:07:01.26 ID:Z5Wy3E0t0

天龍「提督、なんかこのクワガタ、うぶ毛みたいなのが生えてるぞ?」

提督「それもミヤマクワガタの特徴の一つだな、なんでも暑さに弱いからそれで対策してるらしいぞ。擬態の効果もあるって話だ」

天龍「俺もうぶ毛が生えたら涼しくなるのかな?」

提督「女の子の台詞じゃないぞそれ」

天龍「うーん……やっぱりこれは俺の好みに合わねえかなぁ」

提督「まあ、特徴的なだけあって好みの分かれるクワガタだからなぁ、とりあえず次行くか」

天龍「おう!」
31 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 18:17:10.61 ID:Z5Wy3E0t0

提督「さて次に見るのはかの有名な〝オオクワガタ〟様だ」


天龍「おお! なんだこれ! なんかすげえ重厚感のあるクワガタだな! 鉄みてえだ!」

提督「そうだろうそうだろう、なんて言ったって本州じゃ最大のクワガタだからな。国産クワガタの中じゃ最もブリーダー人気の高いクワガタだ」

天龍「ブリーダー人気? 要するに玄人向けって事か?」

提督「いいや、そういうわけじゃない。オオクワガタは他のクワガタに比べれば少し暑さに弱いが、長生きだし大人しいから飼育は楽。むしろ超素人向けだ。玄人ブリーダーの間ではむしろ幼虫の飼育が主流だな」

天龍「幼虫? そんなの育てて何が楽しいんだ?」

提督「クワガタっていうのは幼虫の間どれだけ良い環境で育ったかで成虫になってからのサイズが決まるからな、より大きい個体を狙って最高の環境で育てるんだよ」

提督「この世界はもっと理解できねえぞ、なんせ数ミリの差で値段が跳ね上がったりするからな。ギネス級の個体は数百万で取引されるし、昔、どっかの社長が一千万でオオクワガタを買い取った事もあるらしいぞ」

天龍「一千万!?」

提督「オオクワガタは一時期〝黒いダイヤ〟とまで呼ばれてたからな、その所以だよ」

天龍「俺には一生理解できない世界だな……」
32 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 18:25:31.63 ID:Z5Wy3E0t0

提督「ただ、なにぶん臆病なクワガタでな、一年中ほとんど木の洞の中でじっとしてる。それに絶滅危惧種にまで指定されてるから野生の個体は滅多にお目にかかれないな、これも黒いダイヤと呼ばれる所以だ」

天龍「え? でもここに……」

提督「野生の個体は少ないが、人工的に繁殖させた個体は安価だし数も多いぞ。ホームセンターに並ぶようなのは大体それだな」

天龍「へえー、じゃあ幾らくらい……って、3000円!? 全然安くないじゃねえか! 嘘吐いたな提督!」

提督「お前はまずその感覚を改めた方がいいかもな……専門店とかで売ってる天然ものはその2倍はするぞ」

天龍「うげえ……やっぱり俺には理解できねえ世界だ……」

提督「はは、天然ものは産地によって値段が変わったりするんだぜ、四国産、静岡産、和歌山産……ってな具合でな。俺くらいになるとパッと見ただけでどこ産か分かるぞ」

天龍「提督きもちわりい……」

提督「そう言われるようになればクワガタブリーダーとして一人前だ」
33 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 18:29:43.40 ID:Z5Wy3E0t0
ちょっと休憩……
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 19:17:48.58 ID:FC2cQeLRO
提督のことクワガタ知識はいったい…
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 19:33:25.47 ID:LwDYZCBko
足柄さんの両親…いったい何者なんだ
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 19:58:11.72 ID:T5Xsv/j2o
>>29
ハイパークロックアップ
37 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 20:06:20.69 ID:Z5Wy3E0t0

天龍「でもこのオオクワガタってやつ、かっけえなあ……ちょっと触ってみるだけでも駄目かなあ?」

提督「勝手に触るのはまずいが……店員さんに聞けば触らせてくれるんじゃないか?」

天龍「お! マジかよ! すんませーん店員さーん!」

提督「ホントお前は行動が早いな……ほら、店員さん来たぞ」

店員「はい、何か御用でしょうか?」

天龍「えっとさあ、このオオクワガタってやつをちょっと……ん?」

提督「どうした天龍?」

天龍「いや……この店員、何か見覚えがあるような気がしたんだけど……」

店員?「き……気のせいやで……」

提督「……龍驤?」
38 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 20:14:53.04 ID:Z5Wy3E0t0

天龍「あ、ホントだ。こんなとこで何やってんだ龍驤?」

龍驤「ぐ……見て分からんかい、バイトやバイト……!」

提督「あれ? お前この前までマックでバイトしてなかったっけ?」

龍驤「それは前の前のバイト先や、マックは先々月にウチから辞めたで……」

提督「え? お前、給料もいいし従業員割引もしてくれるし至れり尽くせりやー! とか言ってマック絶賛してなかったか?」

龍驤「確かに給料は良かったし従業員割引も魅力やったけど、他のバイトが高校生ばっかりで職場の空気についてけなくなったんや……」

提督「あー……」
39 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 20:22:32.99 ID:Z5Wy3E0t0

龍驤「いや……それでも何とか耐えて仕事をしてたんやけどな、ある日バイト仲間の高校生グループにカラオケ誘われてなあ、思わず首を縦に振ってしまったんよ……」

龍驤「ウチ、カラオケとか小っちゃい頃とーちゃんかーちゃんと行ったくらいで、マトモに歌ったことないねん……レパートリーもZARDくらいしかないねん……」

龍驤「いざ行ってみたら皆今風の歌ばっか歌いよるし……ウチ、愛想笑いしながら手拍子するくらいしかできひんかったんや……」

龍驤「これはさすがにマズイ思てトイレで軽く練習しようとしたら、個室に誰か入ってて赤っ恥かいたし……」

龍驤「その後もわざとドリンクぎょうさん飲んで、たっぷり時間かけてドリンクバーと個室を往復したり、トイレ行くフリしたり……」

龍驤「そんでもウチの番が回ってきて、涙目になりながらZARDの「負けないで」歌ったんや……あの時の皆の微妙な顔と手拍子が忘れられへん……」

龍驤「なんやねん!? ワンオクとかラッドとか知らへんよ!! 皆して裏で示し合わせてるんやろ!? そうやってウチを嵌めようとしてたんやろ!!?」

天龍「お……落ち着けよ龍驤……」

龍驤「ウチかてそーいうお洒落なの歌いたいねん!! でもCD買うような金もあらへんし貸してくれるような友達もおらへんねん!! 皆して……うわあああああん!!」

提督「わ、分かった龍驤、俺が悪かった。今度ホルモンのCD貸してやるから……」
40 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 20:31:11.18 ID:Z5Wy3E0t0

龍驤「ぐす……提督は優しいなぁ……提督みたいな人がいる職場で笑いながら働きたいなぁ……」

天龍「提督……なんか俺胸が痛くなってきたぞ……」

提督「俺もだよ……」

提督「そ、そういえば龍驤! 前の前の職場って言ってたけど、前はどこで働いてたんだ?」

龍驤「あ……ああ、前はすき家で働いてたで、あそこも給料良くて従業員割引があったなぁ。……すぐやめたんやけど」

天龍「なんでだ?」

龍驤「それは、二週間前にな……」
41 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 20:41:56.90 ID:Z5Wy3E0t0

―――――
―――


すき家

瑞鳳「おろしポン酢牛丼の大盛り一つ! わさび山かけ牛丼の並が一つですって!」

龍驤「ひゃー! この時間帯は仕事帰りのサラリーマンが多くててんてこ舞いやなぁ! ほい! おろしポン酢牛丼の大盛りできたでぇ!」

瑞鳳「龍驤さん新入りなのに手際良いわね!」

龍驤「へへへー、ちょっち恥ずかしいなぁ。前はマックで働いてたからこういうのは割と慣れてるんや!」

瑞鳳「頼もしいわ! 龍驤さんのおかげで店全体の回転が速くなってるし……」

祥鳳「――瑞鳳さん! 例のお客様が来ました!」

瑞鳳「ええっ!? もうそんな時間なの!?」

龍驤(例の客?)

瑞鳳「弱ったわ……! 今が一番忙しい時間帯なのに……!」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 20:46:35.29 ID:i8r2PGWto
??「倍プッシュだ…………!」ざわ……ざわ……
43 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 20:49:28.21 ID:Z5Wy3E0t0

瑞鳳「龍驤さんお願いがあるの! 厨房は私と祥鳳さんで回すから例のお客さんに注文を取りに行ってくれないかしら!?」

龍驤「そのー……例のお客さんって?」

瑞鳳「ああ、龍驤さんは知らないんだっけ!? とにかく嫌な客よ! いつもこの時間帯に来ては面倒な注文をして憂さ晴らししてるの!」

龍驤「なるほどなぁ、そういう客は飲食業だとつきものやねぇ……分かったわ! 後は頼んだで!」

祥鳳「龍驤さんお願いしますね!」

瑞鳳「頼んだわよ!」
44 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 20:56:33.20 ID:Z5Wy3E0t0

龍驤「はい、ご注文は何になさいますか?(ニッコリ」

龍驤(この客か……)

那珂「え~とねぇ、何にしよっかな~」

龍驤(何頼むか決めてからベル鳴らしーや……)

那珂「えーと、じゃあ決めた! 那珂ちゃんは牛丼の並を頼んじゃいますっ!」

龍驤「牛丼の並一つ……以上でよろしいでしょうか?」

那珂「はーい!」

龍驤(なんや? 割と普通やん……)

那珂「あ、玉ネギ抜きでお願いしますねっ☆」

龍驤「!?」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 21:00:24.84 ID:i8r2PGWto
うわ、間違えた恥ずかしっ
予想間違えてしまったので那珂ちゃんのファンやめます
46 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 21:04:52.00 ID:Z5Wy3E0t0

10分後

龍驤「……お待たせしました。牛丼並玉ネギ抜きです」

那珂「うわーおっいしそー! でもちょっと遅かったかなー、那珂ちゃんはスケジュールギチギチなんだよ!」

龍驤「はい、申し訳ございません」

龍驤(肉の中から玉ネギ一つ一つ箸で取り除いてるんやで!? 時間かかって当たり前やんか!)

那珂「あ、そうだ! 那珂ちゃん追加の注文しちゃおっかな~」

龍驤(牛丼に手も付けてないのに追加注文!?)

那珂「え~っとね~」

龍驤(決めてから言わんかい!)

那珂「ああ、そうだ! 那珂ちゃんにキング牛丼お願いします☆」

龍驤「!!?」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 21:08:01.94 ID:IZ7hrwKno
カーンカーンカーン
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 21:09:52.27 ID:+dFXsCVPo
これは解体不可避
49 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 21:12:49.34 ID:Z5Wy3E0t0

10分後

龍驤「……お、お待たせいたしました。キング牛丼です(プルプル」

那珂「うわぁすっごーい! 裏メニューだけあってすごい大きさ~! でも那珂ちゃん的にはやっぱりもっと早く持ってきてほしかったかな~」

龍驤「も、申し訳ございません……」

龍驤(キング牛丼頼まれると厨房の流れが止まるんやで!? それをこの客よりにもよってこんなに混雑してる時間に……というかなんで牛丼並の後にキング牛丼やねん!)

那珂「あ、そうだ! もう一個追加の注文があったんだった~、那珂ちゃんスマイル~☆」

龍驤「えっ」

那珂「じゃあ牛皿の並を頼んじゃうよ~、あっ、牛抜きでお願いします☆」

龍驤「……」

龍驤「……」

龍驤「玉ネギの残り汁でも啜ってろ……(ボソ」
50 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 21:23:11.37 ID:Z5Wy3E0t0

―――――
―――


龍驤「――てな事があってなあ、すき家はすぐに辞めてしもたんよ……」

提督(不憫だ……)

天龍(不憫だ……)

龍驤「今の職場は働いてるの皆年配の人やから気が楽やわぁ……お仕事頑張ってるとお菓子くれるしなぁ……」

提督(確実にヤバい方に進んでる……)

龍驤「ところで、ウチに何か用事があったとちゃうん?」

天龍「あっ、そ、そうだそうだ! ちょっと頼みたい事があるんだけどさ……」
51 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 21:34:27.60 ID:Z5Wy3E0t0

龍驤「クワガタを触りたい? 別にええよ、この子でええんやな?(ヒョイ」

天龍「お、おお! 早く触らせてくれよ!」

龍驤「慌てんなっちゅーに、ほれ、手の上に乗っけるで」

天龍「おお、うおおお……」

天龍「す、すげえ! 思ったよりずっしりしてる! 体がすべすべだ! 大顎超かっこいい!!」

提督「丸っきり子供だな……」

龍驤「気に入ってもらえたみたいやね」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 21:39:51.98 ID:t+Mb7apMo
もうこれ(艦これの要素がキャラ設定しかなくて着地点が)分かんねーな
53 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 21:52:49.28 ID:Z5Wy3E0t0
龍驤「んじゃ、そろそろケースの中に戻させてもらうでー」

天龍「えっ……あ、おう……」

提督「なんだ天龍、気に入ったのか」

天龍「ちっくしょー! 俺にもっと金がありゃあ迷わずこいつを買ってたのになー!」

提督「クワガタは思いの外金がかかるからな、そういう事もあるさ。じゃあ、次で国産のクワガタは最後だ」

天龍「よっしゃこい!」

提督「それじゃあ最後を飾る国産クワガタは、ヒラタクワガタだ」

54 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 22:06:49.93 ID:Z5Wy3E0t0

天龍「あれ? これさっきのオオクワガタと同じじゃないか?」

提督「同じオオクワガタ科で、言ってみれば親戚みたいなものだからな、確かに似てるかもしれないがこっちの方がオオクワガタより平べったいだろ?」

天龍「ああ、それに大顎の形も違うな、こっちの方がギザギザしてて挟まれたら痛そうだ……」

提督「そりゃもう、めちゃくちゃ痛い。多分挟む力だけなら日本一のクワガタだ。親戚とはいえ、オオクワガタとは真逆で気性も荒くて喧嘩っ早いしな」

提督「余談だが某番組の鼻クワガタじゃほとんどがヒラタクワガタを使ってるんだぞ」

天龍「鼻クワガタ……? なんだそれ?」

提督「やってみるか?」

天龍「いや、なんか嫌な予感がするから遠慮しておくぜ……」
55 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 22:12:32.57 ID:Z5Wy3E0t0
訂正 ×オオクワガタ科→○オオクワガタ属
56 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 22:29:35.80 ID:Z5Wy3E0t0

提督「あと、ヒラタクワガタは他のクワガタに比べて暑さと湿気に強くてな、沖縄とかの離島では何種類もの亜種がいて、特に対馬で採れるツシマヒラタクワガタは日本最大のクワガタだ」

提督「ただ、その割には知名度が低くてな……東日本じゃあまりお目にかかれないせいもあるかもしれないが」

天龍「こんなにかっこいいのになぁ」

提督「ちなみにヒラタクワガタの飼育もそれほど難しくないぞ。しいて言うなら気性が荒いから♂♀ペアで飼う時は注意しないといけないってくらいか。基本、国産のクワガタで飼育が難しいのはいないな」

天龍「値段は……お、1200円か! これなら俺でも買えるぞ!」

提督「まぁ、繁殖自体は容易だからな。でも」

天龍「分かってるよ、どれを飼うかはよく考えて決めるからな!」
57 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 22:53:46.75 ID:Z5Wy3E0t0

提督「国産クワガタには、他にも〝コクワガタ〟〝アカアシクワガタ〟〝ネブトクワガタ〟とかがいるが、さすがにマイナーすぎてホームセンターのペットコーナーじゃ取り扱ってないな」

提督「とりあえず国産のクワガタは全部見終わったし、せっかくここまで来たんだから、外国産のクワガタも見ていくか」

天龍「お、いいねえ! 実を言うと俺ずっと楽しみにしてたんだよー!」

提督「外国のクワガタは日本のと比べて大型だし派手だからなぁ、国産もいいが外国産のは見てて楽しいぞ」

天龍「そんな事より百聞は一見にしかずって言うだろ! 提督も早く来いよ……って、あれ?」

提督「なんだ、今度はどうした……って」

夕張「アルキデスの産卵も間近に控えてるから高タンパクの昆虫ゼリーが必要ね、100mm超えも狙いたいし菌糸ビンも何本かまとめ買いしておこうかしら……(ブツブツ」
58 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 23:07:51.00 ID:Z5Wy3E0t0

夕張「そういえばグランディスの菌糸ビンもそろそろ替え時だったわよね……大型を狙うなら菌糸ビンは外せないし……(ブツブツ」

天龍「何ブツブツ言ってんだ夕張?」

夕張「ひ、ひやぁっ!? な、何何何!? 誰誰誰!?」

提督「そんな爪爪爪みたいな……」

夕張「てっ、提督!? いたの!? じゃなくて何!? 夕張に何か御用ですか!?」

提督「知った顔があったから声かけただけだよ……ていうかテンパりすぎだろ……」
59 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 23:22:11.38 ID:Z5Wy3E0t0

提督「しかし夕張もクワガタブリーダーだったとは意外だったなあ、……しかも結構ガチな方だし」

夕張「ちっ、違うわよ!? 私は別にクワガタ用品みてたわけじゃないわよ!? そっ、そもそも私女子力の塊だから虫とか触れないし!?」

提督「別に恥ずかしがることじゃないと思うが……」

夕張「なな、何の事言ってるか分かりませんね! 私は、ほら、そう! インコとか見に来ただけだから!!」

提督「そうか……では問題です。極端に暑さに弱く飼育が困難とされる長い手足と大顎が特徴的なチリクワガタ属6種、全て答えなさい。制限時間は10秒」

夕張「えっ!?」

提督「チッチッチッチッ……」

夕張「ええ、えーと、ええ、ううー……!」

夕張「ラトレイユ、ジュセリン、ベネッシュ、ムニスゼッチ、ショーエネマン、チリクワガタ!!」

提督「……」

夕張「……」じわっ
60 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 23:48:20.36 ID:Z5Wy3E0t0

天龍「……おい提督、夕張、泣きながらすごい勢いでどっか行っちまったぞ……」

提督「ちょっとからかうつもりだったんだが……まさかあそこまで取り乱すとは」

提督「にしても夕張とは良い酒が飲めそうだな、今度会った時は二人で今まで育ててきたクワガタたちの写真を眺めながら夜通し語りたいもんだ」

天龍「何か怖いぞそれ……」

提督「世間じゃアニオタだのアイドルオタだのばかりがキモいキモいと取り沙汰されてるが、上には上、否、深淵には深淵があるというわけだ」

天龍「それ何の自慢にもならねえからな……」

提督「……まぁいいや、気を取り直して外国産のクワガタを見て回るぞ」
61 : ◆uGjqlu8uaE [saga]:2013/08/31(土) 23:50:23.31 ID:Z5Wy3E0t0
さっき軽く寝落ちしかけてました。見てる人がどれくらいいるかは分からないけど、続きは起きたら上げまする……
おやすみなさい
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/09/01(日) 00:03:24.62 ID:5qWjLiDLo
プロデューサーと提督はホント多趣味だなと再認識しました
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/09/01(日) 06:40:50.84 ID:LRFwV80/o
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/09/01(日) 10:42:43.34 ID:Wv6ve7Eao
夕張ちゃん可愛すぎィ!
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/09/01(日) 11:06:21.60 ID:JlaImfaqo
66 :以下、新鯖からお送りいたします [sage]:2013/09/02(月) 01:49:43.30 ID:u61jQIv1o
これはなかなかに俺得








  • 最終更新:2013-09-06 10:11:24

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